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Post Graduate Student Consortium (PGSC)

建築や都市という概念は人類による人工的な環境の構築への意識として歴史的に文明の始まりから存在します。しかし計算機の登場から数十年たった現代、急速に拡大と進化を続ける情報技術が産業・経済・生活そして社会にもたらす大きな影響を背景にその存在を再考されつつあるのではないでしょうか。情報処理と通信の級数的な高速化はあらゆる人工物の設計作業、生産技術、運営管理、利用形式にまで非常に大きな影響をもたらし、既に従来の設計の概念もその支援方法という範疇も大きく超えた存在です。人類の社会的な活動や組織を情報の働きと考えれば、建築や都市もそれを構築し蓄積し作用してきた情報システムであると捉え直すことができるのです。このように建築や都市を情報システムとして理解すれば現実空間と仮想空間は置換や対立を引き起こすだけでなく複合や補完によって総合的に構築すべきものとなります。すなわち情報が建築なのかもしれません。我々はこれまでに培った建築の技術や文化を情報の視点で捉え直し、人間の身体による環境の創造・構築・体験・共有の仕組みを変革する建築的な情報学として再構成すべきではないでしょうか。CAADRIAの30年目のテーマとして改めてここから建築の根源的な存在を問い直したいと思います。

​CAADRIA2025議長 池田靖史(東京大学)

Details for submission: TBD

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