top of page
bg3.jpg

About CAADRIA2025

The Association for Computer-Aided Architectural Design Research in Asia (CAADRIA)
はアジアの建築学、都市工学、情報工学の研究・教育機関のコンピューター支援デザインに関する情報の普及を促進することを目的に設立され、1996年に香港で第一回を開催して以来、年1回の会議をオーストラリア、中国、香港、インド、日本、韓国、マレーシア、シンガポール、台湾、タイ、オーストラリア、ニュージーランドなどでこれまで28回開催されています。この会議は、教師、学生、研究者、実務家が互いに出会い、この分野の最新の研究について学ぶ機会を提供しています。近年は当初のCADの枠を超えて建築に関連する多様な情報分野の動向をとらえた建築情報学分野に研究が拡大し、採択論文数が急増している活発な学会です。
CAADRIAは紙版と電子版の両方でInternationalJournal of Architectural Computing (IJAC)の編集をACADIA(北米)・ECADE(欧州)・SigRadi(ラテン国家)の4姉妹団体団体と共同して毎年1号を出版しています。CAADRIAはアジアを開催拠点にしてはいますが、その参加者は広く全世界に及び、むしろ4団体の中でも最も幅広く国際的な先端的研究成果の交流の場として認識されています。発表論文は2段階で開催国組織委員会から独立したブラインド方式で公正に査読され、採択率は約30%という高い基準の学会です。
 
コロナ期にオンライン開催を余儀なくされたCAADRIAでしたが2023年インド・アーメダバードでのハイブリッド開催を経て、2024年のシンガポール開催から対面での参加を原則とする方針を打ち出しました。そこでは国際会議の意義を論文の研究成果公表よりも研究者同士の人的交流にあることの再認識があると考えています。第30回になる2025年東京大会でもこの方向性を堅持するとともに、拡大しつつある研究コミュニティの需要に応えるために、過去最大の規模での開催を、可能な限り参加しやすいように経済的に提供したいと考えています。
 
日本はこの学会の創設国の一つであり、開催は大阪大学、熊本大学、京都工芸繊維大学で行われましたが東京での開催は今回が初めてです。近年論文採択数が増加しつつあり、日本の研究の水準や国際的な研究の発展に対する貢献が期待されています。CAADRIA2025の東京開催が日本国内の研究者に国際的な動向を自覚させ、海外の研究者には日本の研究の独自性や先進性をアピールする機会にすることが日本にとっての開催の意義になります。
 
CAADRIAでは従来から学生の参加を奨励するために登録費を格安に設定しています。 またYoung CAADRIA Awardなどの優秀論文の表彰制度を持ち、受賞した若手研究者の参加登録費を免除しています。さらに研究発表だけでなくPost  Graduate Students Consortiumという博士課程学生の研究方針に関する意見交換セッションや、デジタル・ファブリケーション機器やIoT機器XR機器などを直接使いながら学ぶ教育的なワークショップなども予定しており、学生たちに新しい分野の探究への動機付けになる貴重な機会になっています。また学生と海外研究者との交流はその後の留学機会の強化をもたらしています。
 
このように学生から研究者までの幅広い交流がもたらす建築情報分野の発展への寄与が開催の目的であると考えています。

​CAADRIA2025議長 池田靖史(東京大学)

© CAADRIA2025 Organizing committee

bottom of page